自分のためにエネルギーを使う

 

ここ何年か、

「自分のためにどれだけエネルギーを使えるか」

ということを考えることが多くある。

 

自分のことを振り返ってみても、「自分の為」よりも「誰かの為」の方が出るパワーが違うような気がする。

パワーが違うというより、すんなりとためらいなく行動に移せると言うかね。

私のような仕事をしている人なら、同じような経験をしたことのある人は意外と多いんじゃないかしら。

 

人のために何かをする時、それを抵抗なく行えることはとても素晴らしいことだと思うけれども、

いざ自分自身のために何かしようとしたときに、人のためのそれよりも力が発揮出来にくい・・・

というのは、いささか問題なのではないか。

 

もう何年も前から自覚をしてはいたけれど、私自身、このパターンはなかなか変えられないものです。

困ったことに。。。

 

・自分の為にエネルギー(お金なども含む)を使うことについての後ろめたさ

・他の人のためにエネルギーを使うことは自分に対してエネルギーを使うことより良いことだという擦り込み

・自己価値に対する疑い・信頼の欠如・・・・ など

 

ちょっと考えただけでも、理由は色々出てくる。

特に、家族や社会からの無意識の擦り込みは、はずすのがとても難しい。

 

最近は東京での職場で、妊婦さんに触れる機会が多くなった。

東京で仕事を続けている妊婦さんはとても疲れているし、無理している人がとても多い。

それこそ、身体に鞭打って将来のために仕事をしている感じ。

今の不安定な社会では将来の子供の事を考えると、妊娠したからといって仕事を辞めて

出産に専念することは決断しにくいことなのかもしれない。

退職してからの再就職が難しいことも理由の一つだと思う。

 

でも、妊娠中の女性が妊娠していない人達と同じように仕事をすることはとてもリスクが高いのだ。

忙しく仕事をしながら、お腹の赤ちゃんを守っている女性達には、

もう少し自分のためにエネルギーを使うことを赦してあげてもいいのではないかとも思うのだ。

 

そのために、今自分を形作っている何かを手放さなければならないとしても。

どうしても抵抗がある人は、自分のためだけじゃなくて、お腹にいる家族のため・・・と

考えたら、もっとスムーズに行動に移せるのかもしれない。

 

何にせよ、自分のためにエネルギーを使うことは、家族や周囲の人のためにも良いこともあるんだよって、

自分も含め色んな人に体感してほしい。

 

そんなことを考えている、今日この頃です。

 

(2014.4.13)