補完療法としてのヒーリングの倫理とエビデンス

イギリスのブリストルアプローチを知るという講座に出席した時に、一冊の本をご紹介していただきました。(その時のレポート記事はコチラ⇒『補完療法としてのヒーリング

紹介いただいた本はこちら↓

がん治療のホリスティックアプローチ―エビデンスに基づく医療現場の補完療法とサポート

ブリストル・アプローチは通常医療のがん治療と並行して行うホリスティックなアプローチで、

様々な補完療法とセルフヘルプ(セルフケア)、食事療法、グループセッションなどを組み合わせ

てガンを患う人や支える家族の孤独感、不安感を軽減し、回復を助けるための方法論です。

 

それはもう沢山の種類の補完療法が取り入れられているのですが、

その中の一つにヒーリングも取り入れられています。

 

 この書籍では、様々な補完療法の一つとしてヒーリングがどうゆうものか、

そして、

『医療従事が検討すべきヒーリングの効用』としていくつかの利点をあげています。

(以下、本書から一部引用)

・通常医療と併用できる

・通常より化学療法による副作用が起こる確立が低くなる

・術後の回復が早まることが多い

・感情的、精神的な平衡を保つことができ、ありのままの日常を受け入れることができる

・患者はトリートメント中エネルギーを消耗する必要がなく、セッションにおけるテクニックや過程は、不快でも辛くもない

などです。

 

また、否定的な側面も述べられています。

『問題点について』(こちらは本書から全引用)

・トリートメントやヒーリングに対し、現実離れした期待を抱く

・患者がトリートメントに気づかないことがあり、特に遠隔ヒーリングの場合、同意の問題が生じる--

しかし、通常、遠隔ヒーリングは好意により行われることが多い

・患者に抵抗感が強いと(宗教、文化、その他の理由)、ヒーリングの有効性が制限される

・身体に触れられることを嫌がる人もいる。身体に触れずに行うヒーリングもあるが、中には身体に触れるものも存在する

・全てではないが、ほとんどの治癒的介入にはある程度不確定要素が存在する

 

利点と問題点を併せて読んでみて思ったことですが、

海外と日本の大きな違いは、「ヒーリング」という枠組みでの行動規範や倫理観など、

ヒーラーとして補完療法に関わるための共通した専門の団体が無いため、医療に関わる

ヒーラーの技術水準が定めにくく判断しにくいのではないかということでした。

 

現在、日本には様々な流派(種類)のヒーリングの手法が用いられ、それに関わるヒーラーの教育背景や

訓練期間、臨床経験にも大きな差が生まれています。

病気治療中の方や精神的にサポートが必要な人達に関わる場合、通常のヒーリングの技術以外に

学ばなければならない多くのことが出てくるのだと思います。

 

例えば、この本で問題点として挙げられている事柄の多くは、クライアント側からの心理的な

転移などとしているようですが、「クライアントの現実離れした期待」を回避するため

にはヒーリングの作用についての事前の説明やヒーラーの明確な立ち位置をはっきりさせる

必要があるかと思います。

また、遠隔ヒーリングの同意の問題についてはヒーラーの倫理観の問題に関係しています。

「好意で行うものだから、本人の同意はなくても良い」

というのは、日本でも良く聞く話ではありますが明らかに倫理に反しているものだと思うのです。

目に見えない部分のケアであるからこそ、きちんとしたマナーや倫理観を持つべきなのでは

ないでしょうか。

 

そして最も大きい問題であるのが臨床例やエビデンスが少ないということです。

目に見えないエネルギーでの作業をデータにするのはとても難しいことですし、医療機関への協力なしにデータをとる場合はクライアントの体感的なフィードバックに頼らざるを得ません。

 

日本において目に見えない領域のサポートを医療の補完として認めてもらうためには、私達ヒーラー

が流派などの枠組みを超え、心理や倫理観、身体などへの学びを深め、通常医療の支えとなれる

ように臨床を行い続ける必要があるのではないかと考えます。

 

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私が学んでいる学校では、専門家としてのヒーラーの養成・臨床教育と合わせ、社会奉仕活動の一環として、お子さんとご家族、お年寄り、病気や怪我の治療中・療養中の方、その他援助の必要な方々が、無料でハンズオン・ヒーリングを受けられる場を提供しています。

2015年12月に「無料のヒーリングクリニック」が開催されますので、補完療法としてのヒーリングにご興味のある方はぜひ、お申し込みください。

(事前予約制です。詳細はこちらから⇒ヒーリング・クリニック(エネルギー療法の無料施術)12月(東京)

 

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参考)

私の師である王由衣さんの師である、ロザリン・L・ブリエール博士は

現在ジョンズ・ホプキンス医大付属ケネディ・クリーガー研究所(脳の外傷性障害や自閉症を含む発育障害のある子供たちの治療、臨床研究と専門家の継続教育で国際的に知られる医療機関)やシカゴ子供記念病院での臨床研究に参加しています。

 

 ロザリン・L・ブリエール博士のHP⇒こちら

※トップページからMedical Reserch & Studiesとしていくつかの病院のサイトにリンクしています。

補完医療としてのリサーチ・プロジェクトの一覧は⇒こちら

 

ヴァレリー・ハント「ヒーリング・パワーとしてのバイオスカラエネルギー(抜粋翻訳)

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